カメラと写真と私の歴史
今年は今までにないくらいカメラと写真と向き合った気がする。
ふと何で私がカメラを好きになったのか、何がきっかけで写真を撮り始めたのかを考えてみた。
そうしたら、私は長い間カメラと写真と一緒に生きてきたことに気づいたので、カメラと共に記録しておこうかなと思う。
まずはNikon F3
このNikonは私の母親のフイルムカメラで、私が記憶がない幼い時の写真を撮ったカメラ。
我が家には兄弟一人一人、分厚い大きなアルバムが何冊もあって一部屋の棚にぎっしり置かれている。私はどの家庭もそれが普通で一般的なのだと思っていたし小学生の頃は記憶がない自分や兄弟の写真を見ることが好きだった。
泣いたり笑ったり、寝ていたり食べていたり、そこには記憶がない自分がちゃんと生きているといった感じで、私は小学生なりに自分はこういう子なんだと知ることができた。
このNikonのカメラは修理に出しても直らないという事だけど、母親は大事に残していたので私が引き取って持っている。このカメラを見ると自分の知らない自分を知っているような感じがするから、この先も大切に持っていようと思う。
次に私が出会ったカメラは母親の2代目のCanonデジタルフイルムカメラ。
実家にまだあるはずだけど、それも壊れていて今は使われていない。
Canonは私が中学生〜高校生の間に母親よりも私が使っていたカメラで、今思うとフイルムのカメラで後何枚ってカウントしながら撮っていた。デジタルに慣れてしまっている今の自分よりも、ちゃんと1枚撮ることの大切さを知っていたのかもしれない。
この頃が1番写真を撮ることが楽しかった。
こうしたら、こう撮れる。次はこうして撮ってみよう。って考えてた。
そして何より毎日母親に現像できた?って聞いてプリントできた写真を見るのが楽しみだった。
次に出会ったカメラは19歳の時に自分で買ったOLYMPUSの何だったけ?
これは売ってしまって手元にない。確かせっかくカメラを買うなら今まで使っていたカメラのように大きくてゴツくてっといった感じでシャッター音が好きだからという理由で買ったカメラ。やっぱり自分のカメラというものは特別だった。
この頃は携帯のカメラも機能が良くなってきていて、友達に何で大きくて重いカメラ持ってるの?と言われた。それでもカメラバックを持って遊びに出かけた。
カメラを持って一人でどこにでも行けるようになった。カメラがあったからいろんな所に行ってみたくなった。
でも、実際に遊び盛りで身軽でいたかった私はカメラを持っていないことも多くてカバンに入るサイズのカメラが欲しいと思い、私の1代目のカメラはあっけなく売った。
私の2代目のカメラはOLYMPUS PEN
このカメラは8年くらい愛用した。
コンパクトで持ち運びやすくて、私の雑な扱いにも耐えてくれた。
いろんな人、いろんな場所、いろんな物を撮った。海外にも一緒に行って、私が1番辛かった時を一緒に過ごしてくれたカメラ。
写真を気軽に楽しく撮ってたし、何よりその写真で誰かが喜んでくれるという事が嬉しかった。今までは自分の好きなものを撮ってただけだったけど、このOLYMPUSで撮った写真は誰かの事を想って、誰かへの写真を撮ることが多かったカメラ。
そして3代目のカメラはFUJIFILM Xpro2
このカメラは立ち寄った京都の中古カメラ屋さんで衝撃の出会いを果たし。
その1週間後には購入という、まさに電撃婚。何もかもが大好きなカメラ。
この2016年の夏はこのカメラで今までにないくらいのペースで写真を撮った。
カメラに無知な私には勿体無いカメラかもしれないけど、このカメラを使うことで学んだことは多いし、まだまだ何かできるんじゃないかと思ってる。
それに、このカメラを買って今まで一人で写真を撮り続けてきたけど、誰かと写真を撮る楽しみを知れた事。カメラは個人プレーだと思ってたけど、被写体あっての写真で一人では撮れないんだと教えてくれたカメラ。
というカメラと私の歴史を書きなぐってみた。
改めて私が写真を撮り始めたきっかけは、生活の中にカメラがあった環境で育って何のストレスもなく自然な流れでたどり着いたという事だった。
そして、読書やスポーツは続かないけど唯一私がこの十何年続けて来られている事。
そんなことに出会えただけで幸せ者だと思うし、そのきっかけをくれた母親には感謝している。
実家に帰って久しぶりにアルバムでも開けてみようかな。
FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2016/03/03
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